流れに任せてたどり着いた、
人生を変えるスキル・プロジェクトマネジメント
「流れに流れて、今、ここにいるんです。」
製造業の企業の海外事業部にて勤務していた神原さん。
第二子出産・育休後、時短勤務や時差の関係で業務ができなくなったことから、IT部門へ異動しユーザーサポート業務に携わるようになります。
その後、会社の転籍という大きな渦に飲まれるかのように所属組織も変遷し、現在は外資系IT企業に勤務しています。
「新しい環境下でやっていくためには、何か武器になるものを持っておくといい」という部門長の薦めもあり、たどり着いたのがプロジェクトマネジメントスキルの習得。
「ITに関する知識が不足するなら、人をまとめるなどの力を付けたいと考えました。」
「製造業時代にはなかったPMという役割が明確に存在し、価値ある仕事として認められていることに驚きました。」
勉強にはかなり苦労したと言いますが、甲斐あって見事PMPを取得！
仕事のスキルとして学んだプロジェクトマネジメントでしたが、日常生活のあらゆるシーンでも役に立つ、汎用性のある手法だとも感じています。
「自分の人生への考え方も変わりました。子どもたちはもちろん、多くの人に知ってもらいたい手法です。もっとサクサクと夢を実現できる人が増えるんじゃないかなと思います。」
PMI参画をきっかけに拡がる世界
「誰とでも話せるんだと気づきました」
ご自身のことを「元来ネガティブな人間だ」と語る神原さん。
社内に多くのコミュニティがあるにも関わらず、かつては関わり方が分からなかったと言います。
しかし、PMP取得にあたりPMIに参画したことから、その流れが変わり始めます。
運営委員会へ加入し、その後、PM創生研究会メンバーへ。
更には、フォーラムのボランティアスタッフにも手を挙げます。
多様な縁や学びのある環境と持ち前の柔軟さがフィットしたのか、神原さんはどんどんアクティブになっていきました。
「様々な人と関わるうちに、『誰とでも話せるんだ』と気づきました。」
「やはり、流されているだけでしょうか…（笑）。多彩な方と知り合えて、いろいろなことを教えてもらえるなんて、素敵な役回りだと感じています！」
今では、社内の勉強会等にも積極的に参加しているという神原さん。
様々な出会いの中に、とある変化を感じています。
「これまでは単発の出会いだったものが、線として繋がってきています。そこから自分の価値観が見え始めている気がするんです。」
自らを「流されている」と表現する神原さん、その柔軟さはそのままに、新たな自己像を見出しつつあります。
あらゆる流れをしなやかに乗りこなし、その先のまだ見ぬ未来へ。
神原さんの趣味は、身体を動かすこと。
登山中に前を歩く方へ声をかけたことをきっかけに山岳会へ加入し、以降、精力的に活動に参加しています。
また、PMPでの学びを発揮し組織運営にも関わっており、会の課題であるデジタル化にも力を注ぎたいとも考えています。
仕事面では、近く、大きな転機が訪れます。
「転籍後も製造業時代の延長上の業務に携わってきましたが、プロジェクトが満了し、次の春からは新たな分野での仕事に携わることになります。」
「PMPホールダーであること、誰とでも話せることがあって、スムーズに次の仕事に繋がったのだと思います。」
仕事でもプライベートでもあらゆる流れをしなやかに乗りこなしながら、新たな出会いと挑戦を創り続けていく神原さん。
次は一体、どこで誰と何を始めるのでしょう――まだ見ぬその先が楽しみになります。
ライター：みねせりか グラフィックレコーディング：岸智子 インタビュアー：浦田有佳里