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紙の三角形
有馬緑さん

原点は高校の体育祭?課題も達成感もメンバーと共有するプロジェクトマネジメント

有馬緑さん

IT企業でプロジェクトマネージャーとして活躍中。

やりたいことを見つけられず「3年間はここで働いてみよう」からスタートし、現在、勤続20年。
チームで課題も達成感も分かち合うマネジメントスタイルを大切にしています。

有馬さんのコメント動画はこちら↓

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「まずは3年」でスタートしたIT企業に勤続20年…人に恵まれ、刺激に満ちた職場

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就活期に自分のやりたいことを見つけられずにいた有馬さん、「多様なクライアントとの関わりの中で心惹かれるものが見つかるかもしれない」という思いから、IT企業でのキャリアをスタートしました。

「まずはとにかく3年間、ここで頑張ろうと思っていました。」
ところが、次から次へとスタートするプロジェクト単位での仕事は実践と学びの連続…とても3年程度で一通りのことを学びきるようなことはありませんでした。
入社5年目頃には、プロジェクトの管理側にも携わるようになります。
その後、出産・育休を経験し、時間の制約もある中で悩みながらも自ら現場へ戻る選択をしました。

プロジェクトのマッチング面談時に「PMPを持っていないのか」と訊ねられたことをきっかけに、「PMとしての目に見える証を持とう」と資格取得を決意。
入社14年目頃にPMPを取得しましたが、この頃はまだ、「何ができればPMだと言えるのだろう」と自信を持てずにいました。

つらい経験をして仕事を辞めようかと思い悩むこともありながら、社会人スタート以来約20年、有馬さんは現在の会社に勤め続けています。
「一番悩んでいた時期には先輩からプロジェクト転向を助言され、当時担当していたプロジェクトを離れました。『社内転職』と言えるほどにプロジェクトの種類もメンバーも様々で、新たなプロジェクトでは気持ちを持ち直すことができました。」
人に恵まれ、刺激に満ちた環境の中で、有馬さんは生き生きと働き続けています。

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学びと実践の積み重ねで、自らのマネジメントスタイルに自信を持てるように

転機となった、2022年。
4年越しのハードなプロジェクトをリリースし、緊張の糸が切れたかのように体調を崩してしまいました。
ふと立ち止まる機会を得た有馬さんが思ったのは、「もっとちゃんと勉強したい」ということ。

「資格を取ったら終わりではない」と、女性コミュニティや他のPMコミュニティへ加入したり、PMBOKに関する勉強会を開催したりと、他者との関わりの中でPMとしての見識を深めていきます。
また、ITに関する専門知識を深めるべく、研修に参加したり資格を取得したりと、技術の面にも力を注ぎます。
これまでの実践の積み重ねと地に足の着いた学びにより、次第に自らのマネジメントスタイルに胸を張れるようになっていきました。

そんな有馬さんのマネジメントは、トップダウンではなく、メンバーの個性を尊重して役割分担を行いながらプロジェクトを進行していくスタイル。
お客さまから感謝されたり、チームメンバーから「また一緒にやりましょう」と言われることにやりがいを覚えます。
思い起こすのは、高校時代の出来事。
体育祭の実行委員長としてみんなで課題も達成感も分かち合った日々を振り返り、「だから私はプロジェクトマネジメントが好きなのかもしれない」と、原体験と今のマネジメントスタイルを照らし合わせています。

現在、有馬さんは新たな立場にチャレンジしている最中です。
「コンサルタントという、プロジェクトがカタチになる前の段階を担う役割です。ゴールが見えない中で道筋を立てていく難しさがありますが、これまでの経験を糧に挑戦しています。」

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ワークもライフも、多様なメンバーとのチームワークで達成してゆく

ワークもライフも、多様なメンバーとのチームワークで達成してゆく

出産後は仕事を継続しながらも、ワークライフバランスに悩んでいた有馬さん。
子どもが大きくなってきたこともあり、最近では少しずつ変化を感じています。
パートナーや義実家などの家族でうまく連携して子育てをしながら、毎週泊まりがけの出張へ行くようになるなど、少しずつ仕事への重心を移しつつあるところです。

自分の時間をもつことができるようになってきたことで、コミュニティ活動への参加などもしやすくなったという有馬さん。
ゆくゆくはプロボノとして、社会貢献ができればとも考えていると言います。
「仕事をしているだけでは出会うことのない様々な人たちと協働することで、経験や視野が広がりそうです。」

これから出会うあらゆる場面でも、多様なメンバーとのチームワークを発揮しながら課題を乗り越え、ゴールを達成していくであろう有馬さんです。

ライター:みねせりか グラフィックレコーディング:岸智子 インタビュアー:永合由美子

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